〜あなたの歯は今どの段階?〜

「歯ぐきから血が出るだけだから大丈夫」
「痛くないから様子を見ている」

こういった声を患者さんからよく聞きます。

しかし、歯周病は痛みが少ないまま進行する病気であり、気づいたときにはかなり進んでいることも少なくありません。

そこで重要になるのが、「ステージ(進行段階)」という考え方です。

歯周病は現在、**Stage I〜IV(ステージ1〜4)**の4段階で分類され、それぞれで状態も治療方針も大きく変わります。


■ Stage I(初期歯周炎)

この段階は、いわゆる「軽い歯周病」です。

特徴
・歯ぐきが赤く腫れる
・歯磨きで出血する
・レントゲンでは骨の減りはほとんどない
・歯周ポケットは4mm程度まで

👉この段階の最大のポイントは
「まだ元に戻せる可能性が高い」ことです。

正しい歯磨きとクリーニング(スケーリング)で改善するケースが多く、早期発見が非常に重要です。


■ Stage II(中等度歯周炎)

https://images.openai.com/static-rsc-4/iuX50gkDaIzQ4LtbYDck3yK3UmPb7iV7pcMyvnrXvNar_MiFddP9np93N7tvg5R0QFuW_pjfBVVPAEx8s2gWQ2XT_n2gG93szlyvR53dbonP3m1OzdBtrm-ZWDnCl1ZdP4o6skkJBtvd7U1dqIQo9pxZYQbWO6QRdMJ0BjslXdYa_IksB-zXd1YgPHn0YD65?purpose=fullsize

初期より一歩進んだ状態です。

特徴
・歯ぐきが下がってくる
・歯が長く見える
・骨の吸収が進んでいる
・歯周ポケットは5〜6mm

👉この段階になると
自然に治ることはありません。

ここで重要なのは
**「進行を止めること」**です。

スケーリングやルートプレーニング(SRP)といった専門的な治療が必要になります。


■ Stage III(重度歯周炎)

ここからは「重度」に分類されます。

特徴
・骨の吸収が大きい(歯の半分以上になることも)
・歯がグラグラする
・歯周ポケット6mm以上
・膿が出ることもある

👉この段階では
「歯を残せるかどうか」の判断が必要になります。

外科処置(フラップ手術)や再生療法(リグロスなど)を行うこともありますが、状態によっては抜歯が必要になることもあります。


■ Stage IV(最重度歯周炎)

https://images.openai.com/static-rsc-4/Onmx1DETy6Avbs5wbE_GSZhO-bzWKF7VQrNXGqPYUmMZdxokj4tMymlvMJAOnaDlS6YbMF_GEtkY7hO9SKF9d4CAddXSC4BrMdCtrzCEMeWPrS-r0DGv7cpKLP4Igmy6EXBDp3hNFL7FukXsqp4wmZg0sNGfdva9Wyq-xOWhhQM16XnDynWLL9m_agyF625M?purpose=fullsize
https://images.openai.com/static-rsc-4/4cuk7jbNoXbmJbcQYpb0_mA33SPL3hq_rqG_czclHdH7KcK3wIyT-jL9Lwjl3QSm1-VfOiZY056A-bBb5Hw2OxfMaCf1LErWb-SUGBk00YIicvxsDiicfvPyL_7JEPN13YSreGh7hgS-pB8YKGYvqVDmvcqdF2J4XC62fQY55XUEGmRB4svPtJlbF-1Joh9B?purpose=fullsize

いわゆる「末期」の状態です。

特徴
・歯が何本も抜けている
・噛めない
・歯並びが崩れている
・残っている歯も不安定

👉この段階では
歯周病の治療だけでは不十分で、

・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント

などを含めた
**「噛める状態の再構築」**が必要になります。


■ ステージの違いを一言で言うと

患者さんに説明する際には、こう伝えると理解されやすいです。

  • Stage I:まだ戻せる
  • Stage II:戻らないが止められる
  • Stage III:残すか抜くかの分かれ道
  • Stage IV:噛める状態を作り直す段階

■なぜ早期発見が重要なのか?

歯周病で怖いのは、
**「進めば進むほど元に戻らない」**という点です。

虫歯は削って詰めれば形は戻せますが、
歯周病で失った骨は基本的に自然には戻りません。

つまり、

👉早く見つけるほど、歯を守れる確率が高い

ということです。


■ 痛みがなくても進むのが歯周病

多くの患者さんがこう言います。

「痛くないから大丈夫だと思っていた」

しかし歯周病は、
かなり進行するまで痛みが出ない病気です。

気づいたときには
・歯が揺れている
・抜歯が必要
というケースも珍しくありません。


■ まとめ

歯周病には進行段階(ステージ)があり、

・早期なら改善可能
・中期は進行停止が目標
・重度は保存か抜歯かの判断
・末期は機能回復が必要

と、段階ごとに対応が大きく変わります。


🦷 最後に

歯周病は「静かに進む病気」です。

そして一度進んでしまうと、
元に戻すことは簡単ではありません。

だからこそ、

👉**「痛くなる前にチェックする」ことが何より重要です。**

気になる症状がある方は、
早めの受診をおすすめします。

それが、将来の歯を守る一番の近道です。