個人情報が含まれていますので、年齢や時期はずらしております。

①きっかけ

2024年11月に来院。右上1番~3番にかけてのブリッジの脱離。

今回の症例は前歯ですが、ブリッジを分かりやすく示すために奥歯のSY芯を利用しています。
ブリッジを装着したところ。このような構造物をブリッジと言います。

↑上の写真はブリッジを説明するための別症例の写真です。(右下顎奥歯のブリッジ)

実際には右上の前歯の3本ブリッジの脱離です。

脱離をするときは、必ず原因があり、大概はどちらかの歯に虫歯ができていることが多いのです。

前歯のブリッジが脱離した時の写真です。右上1番はほぼ健全でしたが、右上3番は虫歯が入っていて、金属の土台の下の自部の歯の部分が黒く映っています。

実際のレントゲン写真ですがブリッジの土台となっている歯(支台歯と言います)のうち、1番(画面右側)の歯は大丈夫でしたが、3番(画面左側)の歯は虫歯が入っていて、虫歯を除去すると根っこだけになって被せを作ることができません。

勿論ブリッジをそのまま戻すわけにもゆかず、結局この3番は抜歯となりました。(11月13日)

②抜歯後

ブリッジを再利用できませんので、1番の歯には健康保険で単独の被せを作り入れました。

3番を抜歯したことによって、2番3番の2歯欠損になりましたので、                 その所には2本分の入れ歯を作って「歯抜けのまま」にならないようにしました。

一時的に欠損を隠すために使った一本義歯のイメージ写真です。

↑写真は入れ歯を説明するための他の症例の物です。

右上2番3番が欠損となった状態の写真です。この部分をインプラントで修復します。
↑2番3番の欠損状態、この欠損部に2本分の入れ歯が入っています

③インプラントオペ(抜歯後3か月)

患者さんはインプラントを早期に入れることを希望しておりました。                義歯から解放されたかったわけです。                              しかし、歯を抜いてすぐにインプラントを入れることはリスクがあるので、             3か月だけ義歯で我慢していただきました。

3か月でも早期なのですが、(本当は6か月待ちたかった)                     抜歯時にコラーゲンのスポンジを入れておくなどの配慮により、                    早期にオペを実施することができました。

以下閲覧注意

オペ中の写真。2番3番のインプラント窩を掘った状態。
インプラントを食立した状態

ワンピースインプラントを選択しました。                            術後すぐに仮歯を入れ、見た目を担保するとともに義歯から卒業です。

④術後4か月

オペ後4か月でのレントゲン写真。特に問題なくインプラントはくっついています。
ジルコニアクラウンと作るために狩場を外した状態。
↑2番3番の仮歯を外したところ。歯茎もきれいに治癒しています。                  1番は患者さんのご希望により健康保険の被せを外し、                       3本一緒にジルコニアクラウンを作って行きます。

術後2か月でもよかったのですが、                               仮歯が入ったことにより患者さんは安心したのか、                        「ゆっくり進めて良し」と言ってくださったので、                        4か月後に最終補綴物を作ることにしました。

⑤最終補綴物

ジルコニアクラウンが入って治療終了です。

⑥考察

①抜歯時にコラーゲンのスポンジを入れておくと、                        骨のやせが少なく、3か月でそこそこ骨ができている。

②ワンピースインプラントを選択すると、                             仮歯を作りやすく前歯の審美性を保ったまま処置しやすい。

③抜歯即時インプラントはリスクが高いが、即時に審美性を担保しやすい。

④どうしてもインプラント治療には数か月という期間が必要。