美しい白い歯を手に入れるために人気の高い「ラミネートべニア」。芸能人やモデルのような美しいスマイルを手に入れられると、多くの人が選ぶ審美歯科治療の一つです。しかし、治療後に「口臭が気になるようになった」「なんとなく口の中がにおう」といった声を聞くこともあります。
本記事では、ラミネートべニアと口臭の関係について徹底的に解説し、原因と対策、そして口臭を防ぎながら美しい歯を保つためのポイントを紹介します。
ラミネートべニアとは?
まずはラミネートべニアについて簡単におさらいしておきましょう。
ラミネートべニアとは、歯の表面に薄いセラミックのシェル(シート)を貼り付ける審美歯科治療です。歯を削る量が少なく、短期間で見た目を大きく改善できるため、前歯の色や形に悩む方に特に人気があります。
ラミネートべニアの主なメリット
- 白くて自然な美しい歯を得られる
- 歯を削る量が少ない
- 着色や変色に強い
- 比較的短期間で完了する

ラミネートべニアと口臭の関係
では、本題の「口臭」との関係について見ていきましょう。
口臭が発生する主な原因
口臭の原因はさまざまですが、主に以下のような要因があります:
- 口腔内の汚れ(舌苔・歯垢・歯石)
- 虫歯や歯周病
- 唾液の減少(ドライマウス)
- 詰め物・被せ物の不適合
- 全身の病気(胃腸障害、糖尿病など)
ここで注目すべきは「詰め物・被せ物の不適合」。ラミネートべニアも、人工物を歯に接着する処置ですので、適合が悪かったり、接着面のケアが不十分だと、口臭の原因になり得るのです。

ラミネートべニアによって口臭が発生する原因
以下は、ラミネートべニアが原因となって口臭が発生する主なパターンです。
1. 接着不良による隙間の発生
ラミネートべニアと歯の間に微細な隙間があると、そこに食べかすや細菌がたまりやすくなり、腐敗臭や口臭の原因になります。特に、装着から時間が経つと、接着剤の劣化によって密着性が低下することもあります。
2. プラークや歯垢の蓄積
セラミックは汚れが付きにくい素材ですが、歯との境目に磨き残しがあるとプラークが溜まりやすくなり、細菌の温床になります。これが臭いの元になります。
3. 歯周病の悪化
ラミネートべニアは前歯に装着されることが多いため、歯と歯茎の境目のケアが甘くなりがちです。歯周病が進行すると、特有の強い口臭が発生します。
4. 舌や他の歯のケア不足
「見た目がきれいになったから」とケアが疎かになる方もいますが、ラミネートべニアを装着していない歯や舌の汚れが原因となることもあります。

ラミネートべニアによる口臭を防ぐための対策
1. 毎日の丁寧な歯磨き
基本にして最重要。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの補助器具を活用し、ラミネートべニア周辺の隙間や歯と歯茎の境目も丁寧に磨きましょう。
2. 舌の清掃を忘れずに
舌苔(ぜったい)と呼ばれる白い汚れは、口臭の最大の原因の一つです。舌ブラシを使って優しく清掃しましょう。
3. 定期的な歯科検診
3~6ヶ月に一度は歯科医院でのチェックを受けましょう。ラミネートべニアの状態や歯茎の健康状態を確認し、必要であればクリーニングや調整を受けることが重要です。
4. 唾液分泌を促す
唾液には口の中の細菌を洗い流す作用があります。水分補給をこまめに行う、よく噛んで食べる、ガムを噛むなどで唾液の分泌を促しましょう。
ラミネートべニアを検討している方へ|口臭対策も視野に入れた選択を
ラミネートべニアは確かに審美性に優れた治療ですが、長期的に美しさと健康を保つには、メンテナンスと正しいケアが不可欠です。また、歯科医院選びも非常に重要。精密な技術と丁寧な説明、アフターケアがしっかりしているクリニックを選ぶことで、トラブルのリスクを大幅に減らせます。

まとめ
ラミネートべニアは見た目の美しさを高める優れた治療法ですが、装着後の口臭に悩む方も少なくありません。その原因の多くは、接着部分の隙間、磨き残し、歯周病、舌の汚れなど日々のケアに関係しています。
正しい知識とケア方法を実践することで、ラミネートべニアを美しく、そして清潔に保つことが可能です。美しい笑顔と爽やかな息を手に入れるために、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。